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スマホばかり見ている君達へ

私は高校中退した息子を横浜に働きに出した時に宮本常一の父のように
下記10か条を伝えたかったのですが(~_~;)さすがに愚息は
まだ忍耐力も考察力も未熟で理解できない状態だったので
いつか精神生養がなされたら教えてやろうと思っている文言(^○^)

最近はどこへ行っても、乗り物の中でも、食べ物屋さんでも
みんなスマホ、スマホ••••もっと見るものも感じるものもあるのに(~_~;)。

本日、仙台⇒山形移動中の電車で宮本常一の文章を思い出したので
みなさんにも案内いたします(^ー^)ノ。
子を持つ親はこうでありたいです*\(^o^)/*


宮本常一『民俗学の旅』講談社学術文庫1104から(p.36-38)

小学校卒業後、1年間村で百姓をした後、常一の父は「世の中へ素手で出ていくには身体がもと手であるから、どんな苦労にも堪えられるようにしておかねばならぬが、一年間百姓させてみてもう大丈夫だと思う。何をさせてみても一人前のことはできるだろう」と言ってかれを大阪に行かせる(大正十二年四月)。
その出発の折に、父が常一に与えた 父の10ケ条。


(1)汽車へ乗ったら窓から外をよく見よ、田や畑に何が植えられているか、育ちがよいかわるいか、村の家が大きいか小さいか、瓦屋根か草葺きか、そういうこともよく見ることだ。駅へついたら人の乗りおりに注意せよ、そしてどういう服装をしているかに気をつけよ。また、駅の荷置場にどういう荷がおかれているかをよく見よ。そういうことでその土地が富んでいるか貧しいか、よく働くところかそうでないところかよくわかる。
(2)村でも町でも新しくたずねていったところはかならず高いところへ上ってみよ、そして方向を知り、目立つものを見よ。峠の上で村を見おろすようなことがあったら、お宮の森やお寺や目につくものをまず見、家のあり方や田畑のあり方を見、周囲の山々を見ておけ、そして山の上で目をひいたものがあったら、そこへはかならずいって見ることだ。高いところでよく見ておいたら道にまようようなことはほとんどない
(3)金があったら、その土地の名物や料理はたべておくのがよい。その土地の暮らしの高さがわかるものだ。
(4)時間のゆとりがあったら、できるだけ歩いてみることだ。いろいろのことを教えられる。
(5)金というものはもうけるのはそんなにむずかしくない。しかし使うのがむずかしい。それだけは忘れぬように。
(6)私はおまえを思うように勉強させてやるごとができない。だからおまえには何も注文しない。すきなようにやってくれ。しかし身体は大切にせよ。三十歳まではおまえを勘当したつもりでいる。しかし三十すぎたら親のあることを思い出せ。
(7)ただし病気になったり、自分で解決のつかないようなことがあったら、郷里へ戻ってこい、親はいつでも待っている。
(8)これからさきは子が親に孝行する時代ではない。親が子に孝行する時代だ。そうしないと世の中はよくならぬ。
(9)自分でよいと思ったことはやってみよ、それで失敗したからといって、親は責めはしない。
(10) 人の見のこしたものを見るようにせよ。その中にいつも大事なものがあるはずだ。あせることはない。自分のえらんだ道をしっかり歩いていくことだ。
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